■日本代表のプレッシャー
野球と囲碁に共通していることは、どちらも、日本が相当に強いことです。
そして、韓国が日本打倒を目標にし、日本から学び、そして、日本を既に凌駕したところも似ています。
しかし、決定的に違うことは、野球は、熱狂のあまり、負けるといじめのようなバッシングが起きること。
それに対して、囲碁は国際棋戦で負けても、ほとんど報道されないから、多くの人は、日本が負け続けていることも知らないということです。
私は、どちらもよくないことだと思っています。
もっと、私たちは、日本という国が、どのように見られるのか、に対して関心を寄せるべきだと思っています。
囲碁という知的なゲームで、多くの日本人は自分ではトップランナーと信じ込んでいるのに、海外からは、二流国に見られかねない低迷振りだという現実があります。
■囲碁の近・現代史を超速で概観しますと・・・・・
昭和50年代は日本が世界の囲碁界をリードしていました。
中国も韓国も、日本のプロと対等に戦える人はごく数人で、その人たちも、日本の棋士に教えを請うて上達していきました。
そういう、海外の棋士たちに、隠すことなくどんどん教えていき、インターネットの普及とともに、全世界に碁が広がっていきました。
昭和五十年代から平成の初期は、囲碁の宗主国の位置は日本が占めていました。
ここで、日本のトッププロの薫陶を受けた棋士が、中国、韓国でそれぞれ、第一人者として活躍し、若者たちに憧れを持って受け入れられ、空前の囲碁ブームが巻き起こりました。
そして、平成に入り、昭和の名棋士たちが引退、あるいは峠を越したあたりから、風向きが変わってきました。
韓国や中国の棋士が、国際棋戦で優勝し始めたのです。
そして、いつのまにやら、日本は優勝にまったく絡めなくなってしまったのです。
今、国際棋戦で戦っている人たちは、十代から二十代の若手です。
そういう人たちが国際棋戦で名を上げようと虎視眈々と狙っています。
もう、日本は、囲碁の宗主国でもなければ、囲碁の総本山でもありません。
結果ははっきりと出ています。
ところが、この、残念な事実が、ほとんど報道されていないのです。
囲碁好きのファンは皆知っていますし、口惜しがったり、心を痛めたりしています。
■応援しよう、そのために囲碁というゲームを理解しよう
この違いはなんでしょうか?
マスコミがあまりにも囲碁を取り上げなさ過ぎるのだと思います。
囲碁は、発祥の地は中国ですが、平安時代には貴族のたしなみとしてひろがり、紫式部も清少納言も囲碁のことを書いています。
そして江戸時代に日本で高度な知的ゲームとして洗練されました。日本は、まだ、落ちたといっても、ヨーロッパやアメリカよりは上です。
国際棋戦に臨む日本のプロたちにスポットライトを当て、声援ましょう。
賞金が少なく、経費ばかりかかり、日程も大変な国際棋戦に挑む人たちに、ねぎらいの言葉をかけたいと思います。
そこで、囲碁を応援するためには、多少は囲碁のルールやテクニックも理解しておいたほうが楽しめるとおもいます。
そういう意味で、囲碁を覚えませんか。
実戦のワザや、深い読みというのは、身につけるのは難しいですが、どっちが優勢だとか、結果を理解するくらいの囲碁だったら、三十分もあれば覚えられますよ。
囲碁のSNS Goxi で、私、八歩に声をかけてくれれば、お教えします。 ご遠慮なく、どうぞ^^
■昨日、囲碁のフリーペーパーが配布され始めました。
配布場所はいまのところ、東京都内の数箇所だけらしいですが、PDFでも全32ページを読むことはできます。
是非、見ていただきたいのでここに、リンクを貼ります。
女性の囲碁ファンを増やすことを目的に、
女性と若手が作り出したフリーペーパーです。
http://www.igoamigo.com/igofes/goteki/goteki.pdf私はこの関係者でもなんでもないのですが、このようなものを作って配るという努力に敬意を表したいと思います。
http://www.igoamigo.com/igofes/goteki/
こちらには、 編集者のブログや、関連イベントの紹介も掲載">編集者のブログや、関連イベントの紹介も掲載されています。■トップの写真は、鈴木歩さんと梅沢由香里さん。
聡明そうな女性が、九路盤という小さい碁盤で、カフェでゲームしていたらステキでしょうね。
鈴木歩さんが今まさに、黒石を碁盤に置こうとしてる写真ですね。
誰に命令されるわけでもなく、何の制約もなく、自分の考えだけを信じて、コトリと碁盤に石をおきます。
最後は勝ち負けが決まるのですが、それは全部自分の責任です。
とても潔い、美しいゲームです。
この二人が自分のケータイやニンテンドーDSをいじっていたら、ぜんぜんちがう景色でしょうね。
碁石を、指先で綺麗につまむのはけっこう練習がいりますが、一度できるようになると、いくつになっても出来ます。
老人ホームのおばあちゃんで碁が好きな人は、箸を持つ手が怪しくても、碁石はスムーズにもてます。
不思議に思うかもしれませんが、碁石をもったことのある人は、「そうだろうなあ」と思えるはずです。
大河ドラマ「篤姫」でも、碁のシーンが良く登場しますね。
古来、女性が嗜むべき武芸百般の中に、囲碁が入っています。
北京で開かれていた囲碁、チェスなどの“頭脳スポーツ”5競技の国際大会「第1回ワールドマインドスポーツゲームズ」(WMSG、頭脳五輪)は18日に閉幕した。囲碁には6種目に約60カ国・地域から500人以上が参加。タイトル保持者など24選手(プロ20、アマ4)が出場した日本代表は、韓国、中国の厚い壁を破れず、団体男女の銅2個に終わった。
男子団体(山下敬吾棋聖、羽根直樹本因坊、高尾紳路十段、河野臨天元、依田紀基九段)に主力を投入して金メダルをめざした日本は、予選で中国に敗れ、予選2位で進出した決勝トーナメントの準決勝で韓国に敗れた。3位決定戦では台湾を3勝2敗で下した。女子団体(青木喜久代八段、小山栄美五段、鈴木歩四段)も韓国と中国には勝てなかった。日本棋院は銅メダルの8人に報奨金(男子団体は各15万円、女子団体は各10万円)を出す。
個人戦は男子では山田規三生九段のベスト8、女子は万波佳奈四段の3位決定戦敗退が最高だった。なお日本棋院所属で出身地の台湾代表として出場した謝依旻女流本因坊が、周俊勲九段と組んだペア戦で銀メダルを獲得した。
金メダル争いは、女子個人、女子団体、ペア戦を制した中国が3冠、韓国は男子個人、男子団体の2冠、オープン個人戦は北朝鮮が制した。メダル数では韓国が9と圧倒した。各国・地域のメダル獲得数は次の通り。▽中国 金3銀1銅1▽韓国 金2銀4銅3▽北朝鮮 金1▽台湾 銀1▽日本 銅2
今回のWMSGに日本は約70選手が出場した。メダル対象32種目でメダルが取れたのは囲碁のみ。ブリッジのシニア部門(メダル対象外)で日本は唯一の優勝を飾った。
朝日新聞
■僅差
囲碁ファンの友人から教えてもらったのですが、碁の中身を対局者自身が語ったところによると、とても残念な逆転が二つあったそうです。
もし、たら、は勝負の世界では無意味なのですが、僅差であったということです。次の国際棋戦では、勝利を呼び込むことも可能だろうと思いました。
みんなで、口惜しがり、そして、国際大会での日本代表の活躍に感謝する、そういうことがきっとできると信じています。
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