敬老学のススメ

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薬漬けの是非

柔道5段の認知症男性の施設介護について、いまだに、どうすべきだったのかわからないでいます。

地域の柔道指導に貢献してきた70歳前の男性が老人ホームに入居したことがあります。
2年くらい前のことです。

中程度の認知症で、非常に怒りっぽい人でした。

力は強い、大声で怒鳴る、いらいらしている・・・・・とてもこわい存在でした。



家で転倒、骨折し、入院。
入院によって、この人がいない穏やかな生活を、家族が経験したわけです。

心が崩れるか崩れないかのせめぎあいのような圧迫感が消えた家庭になったのでしょう。



退院して在宅にもどられては困ると思ったわけです。

その気持ちを責められないと思います。
介護施設の職員は、認知症対応にも慣れています。しかし、家庭では、そんな経験はないはずですから。

しかし、この方の暴力的な行動は、長年介護を経験してきた私たちから見ても、とびっきりの危険さでした。

退院後は、老人ホームに入居となったのですが、本人には、「まだ、入院が必要だからここにいてね」という説得をして、施設に入居させたのです。



こういうパターンは多いです。

しかし、この人を引き受けた施設は大変でした。

「いつ、家に帰れるんだ」、といって、常に心に不満を抱いています。

そして、杖歩行の出来る柔道5段です。



殴られた職員もいるし、ホーム長の女性は、押し倒されて首を絞められそうになりました。
そのときに腰を強く打ちました。

派遣の看護士は突然顔を殴られて、翌日から来なくなりました。


病院から映ってくるときに、家族やケースワーカーから様子を聞いていたのとは、まったく違います。

関係者で口裏を合わせて、施設に送り込んできたのです。



こういう、荒れ狂った認知症の人を施設でお世話するためには、いくつかの手段があります。

薬や紐を使った、拘束です。 医者と家族の協力があって可能になりますが、本人は不本意でしょう。

しかし、それを施さないと、この方の居場所が作れないのです。

そういう現実を見つめようとせずに、「身体拘束は、望ましくありません」という、人から教わっただけの言葉を口にする職員もいました。

他の職員との折り合いが悪くてやめる職員が、「あそこでは入居者を虐待している」と、県の老人福祉課に通報することもありました。

楽をしたいから身体拘束をするのではない、病院では治療を続けるため、施設では、そこで事件をおこさせないための拘束です。

しかし、介護のテキストで勉強しただけの新米ヘルパーには、目の前の現実が受け入れ難かったのだと思います。




この方は、穏やかに生きていくことを拒否しているように思えてなりませんでした。
そして、それが、この方の人生であり、選択なのだと思うこともありました。

強い薬でおとなしくしてもらい、車椅子生活になっていましたが。ベッドから転落し、額から血を流す事故がありました。入居して一ヶ月くらいたった頃です。

一ヶ月と覚えているのは、「あれだけ苦労して、一ヶ月にこれくらいの売上にしかならないのか・・・・・・この三倍くらいもらってもいいのになあ・・・・・」とおもったからです。

もちろんそんなことはできませんが。


もう一度、もとの病院に入院したことにより、施設にも平穏が訪れました。

ホーム長は、その間にケースワーカーに頼み込んで在宅、あるいは、別の施設に移すように交渉をしたようです。

その結果、別の有料老人ホームに入ることになりました。

ババ抜きの、ジョーカー・・・・・



仕方がないと思いますが、どうすればよかったのか、いまだに私には答えが見つかりません。

ただ、老人ホームもなく、ヘルパーもいない時代だったら、この人はどうなったであろうかを想像すると・・・・・・こういう老人は、精神病と診断され、入院、そして非人間的な扱いの中で、死んでいったのだろうと思います。

昔は、公然の事実として、精神病者の監禁がされていましたから。



生きていくって、つらいことだと思います。

自分が、このように、崩壊しないことを恐れながら、祈るだけです。

そして、今、認知症の方を在宅介護している方には、家族の心が崩壊しないように、ケアマネや、デイサービスの責任者など、いろいろなケースを見ているひとに、相談してみるといいかも知れません。



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