高齢者にお餅は危険

毎年餅つきに来てくれるボランティアの方がいます。
ホームをつくるときにお願いした建設会社の皆さんです。

厨房では、届けていただいたもち米を3臼、蒸かしています。
これを、若い衆が掛け声をあわせて、杵と臼でついて行きます。

もう、今年で5年になります。
今年もそういう季節になりました。

入居者の方も、餅つきは楽しいと見えて、風邪をひかないように厚着をして見物します。

すぐに飽きて引っ込んじゃうんだけど、こういう日ごろと違うイベントがあることは大歓迎です。

ご近所の方も手伝いにきてくれて、つきあがったもちを、ちぎって、あんこやきな粉にまぶしてトレーに入れてくれます。いれて、自分で持って帰るんだけどね。

つきたてのお餅は、お米の香りがして、滑らかでうっとりするほどおいしいです。

しかし、お餅は非常に危険な食べ物です。
経験ない人には、それほど危険とはおもえないでしょうが、ものすごく危険です。

どれくらい危険かというと、30人いる老人ホームで、全員に、焼いたお餅をたべてもらったら、3人は窒息死するんじゃないかな(もちろんやったことはないけど)

自主的にいったん製造中止にした、こんにゃくゼリーなんかより、よっぽど危険です。

理由はあの粘りです。

総入歯のひとだと、上の歯が確実に、落下します。カポンと。
それがめんどうだから、噛まずに飲み込むとのどに詰まります。

カポンと入歯が落っこちるのは、バナナを食べるときの粘りでも同様ですが、バナナは口の中で再度固まりにはなりません。こんにゃくゼリーも同様です。

しかし、お餅は、口の中でよく噛まないと、のみこむときにまた固まりになるから危険なのです。



このため、餅つきは施設でやってもらいますが、おやつに出すぜんざいは、白玉で作ります。

白玉は、粘りがすくないうえに、再度固まりになることがほとんどないので安心です。

認知症がすすんでいない入居者の方で、

「これは、さっきついてた、お餅とはちがうねえ・・・・・・」

という正しい認識・理解をしている人もいますが、

「こういう施設では、つきたてのお餅を出してはいけないことになってるんですよ」

と、お上のせいにして、我慢してもらいます。

介護の現場のことをわからずに、迷惑ばかりかけてくれる厚生労働省には、こういうことで悪者として使わせてもらわないと、しょうがありません。


つきたてのお餅は、ご近所の方と職員に配っておしまいにします。

あ、バットに広げておいて、冷蔵庫で風乾して、細かくしたものを揚げたものは、翌日の、おやつに出てきます。

作りたての揚げあられ(煎餅?)は、温かいほうじ茶とよく合います。



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