敬老学のススメ

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高齢者の住事情

光の具合で1

有料老人ホームは介護保険の支払いが大きくなるという理由で、地方自治体はなかなか新規設置の許可を出しません。

(もちろん、公然と、県や市の担当者がそんなことを言うわけはありませんが。)

ところが、要介護の方は増え続けています。

無い袖は振れない・・・・とはいえないから、むちゃなことを考え付くものです。

作らせない、今あるものには規則をたてにとって、しめつける、病院には長くいても治らない、といわせるように給付制限をしていく・・・・・・・


そうなんです。

さらに追い討ちをかけているのが、これまでは病院に入院していた高齢者たちの追い出しがあります。

先日最終回を迎えた、竹野内豊と菅野美穂が主演する医療ドラマ「Tomorrow」で、医療費の削減、少ない報酬、過酷な労働による勤務医の減少で病院が消えていく医療問題にメスを入れています。

あの中でも表現されていたように、行政は健康保険の給付をつかって、病院を締め上げています。



これまでは、高齢者を長期に入院させておくと、患者は一割の負担で残り9割は健康保険が負担して、病院に長期に暮らすことが出来たのです。
ところが、医療保険の懐具合が苦しくなったので、役人どもが考え付いたのは、3ヶ月たったら、給付をさげるというものです。
これは病院から見ると、自費をたくさんもらうか、あるいは退院していただくしかない、ということです。

追い立てるわけではないのですが、病院は、給付金額が下がるもんだから、無駄に長期に入院させていた人には、治療の終了を宣言せざるを得ません。

貴方は、これ以上は良くなりませんよ、と医師が患者に言うわけです。
これは、残酷なことです。

脳梗塞で倒れた人は、医者や看護師から励まされて、リハビリに取り組んできました。そういう方を私は何人も知っています。
入院から3ヶ月では、ほとんどの患者はリハビリの取っ掛かりを得たにすぎません。

私は医師に尋ねたことがあります。本当にこれでいいのでしょうか?と。

退院させるためには、「これ以上は良くならない」といわざるを得ないけれど、と医師は口ごもりました「本当は、かなり歩けるようになるんです、リハビリを続ければ。しかし、それを言うと退院してくれないから、これ以上は難しいといわざるを得ないんです」というのがお答えでした。

自宅に戻ってもそこで暮らすことが出来ない人、しっかりリハビリして状態が良くなりたいと思っている人も退院させることになります。

住むところがないおばあちゃんが、病院から出て行くシーンが医療ドラマ「Tomorrow」では取り上げられていましたが、あれは、実話なんですね。

病気が治ってるのに、病院に入院していたら、医療保険の無駄遣いだよね・・・・という理屈はわかります。
でも、その手口を黙認してきた監督官庁と、それで稼いできた病院はそのままで、年寄りだけが困り果てている図式です。

家で面倒が見てもらえない。
病院にも、これまでいられたのに、出されてしまう。
有料老人ホームも権利金が安いところは満員だし、県や市は財政難(とはいわないんだけど)から事業者に許認可を出さない。
高齢者はどこに住んだらいいのでしょうか?



高齢者専用賃貸住宅というものがあります。

略して高専賃。

高齢者だけで賃貸住宅を借りようとしても、中々貸してもらえないのですが、逆に高齢者専用に貸し出しますという住宅のことです。

この制度が始まった当初は、公共からの資金面の援助などがありましたが、広さの制限、料金設定の制限など、行政が介入してとても面倒なので、あまり広まってはいません。

しかし、高齢者が、これまで住み慣れてはいるけれど古くて、階段などのバリアーだらけの自宅を処分するなり、物置としておいて、狭いけれど便利な高齢者住宅があれば住みたいというニーズは確かにあります。

この高齢者専用賃貸住宅が千差万別なのです。

老人ホームと銘打つと、老人福祉法のチェックを受けることになります。

ここの監査がかなり面倒なので、高専賃だ、(賃貸住宅の高齢者向けだ)と言い張っているようなものが結構あります。

それってどうなの?
と思いませんか?

住宅だったら、部屋にキッチンがありそうなものですが、キッチンもトイレもなく、食事が三食ついて、外出も自由に出来ず、建物の中に、ホーム長とケアマネと介護職員たちがいて、要介護の人ばかりがいるところを、賃貸住宅だといってはいけないです。

これは老人ホームです。

老人福祉法の網は、たしかに監査などで面倒くさいです。

建物の構造や事業構造に細工を施して、アミを逃れるのは賢いやり方かもしれませんが、賢いを通り越して「ずる賢い」と思うのです。

私は「ずる賢い」人が事業運営する老人ホームが老人福祉法の網をかいくぐって「営業」しているのは、怖いことだなあ、と思います。

私も二十箇所ほど、見て回りましたが、住宅型の老人ホームと同じコンセプトのものが半分近くありました。

元気に自分で身の回りのことができる高齢者が、一人、あるいは夫婦二人で暮らせる場所は非常に少ないのです。

月額5~6万円で暮らせる2K程度の地方都市の賃貸住宅を借りたい人がたくさんいるのに、供給が増えず、老人福祉法の網をかいくぐった老人ホームまがいの月額20万円以上のものが増えているのは異常だと思います。

介護行政が、自分の範疇を決めて、それ以外のところは管轄外、と言い張るから、こういう鬼っこが発生するのです。

介護行政、本気で自分の親のことを思って心を砕いてもらいたいものです。


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| 高齢者の住居 | 15:10 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

No title

総ベッド数が減少しているので入院したくてもできないことがある・・・・何か根本的な間違いではないでしょうか。
国民は誰しも健康的な生活を営む権利があるのに国の政策によってその権利を奪われるなんて。
確かに健保が大変なのはわかりますが社会保障だけにただ単に収支だけの問題では無いと思います。
いらない特殊法人、天下り団体の随意契約など、削れるところが山ほどあるのに。
優先順位を付けるとしたら一部の甘い汁を吸い続ける人間よりも多くの国民のためになる制度を充実させるべきなのに。

| nana | 2008/09/14 20:24 | URL |

追い出してどこへ

はじめまして、介護職です。

医療も介護同様、給付の抑制ありきで相当ムチャな締め付けが行われているのですね。
なにか新しい展望を見つけていかないと、ホント崩れて取り返しがつかなくなる気がします。

介護専門学校の入学生が定員の46%しか埋まっていないとか。
これからますますの高齢社会で、どうなるのでしょうか…。

| yari123 | 2008/09/15 01:03 | URL | ≫ EDIT

No title

いつもながら、本当に勉強になります。

現場のことは当事者でないとなかなかわからないことですが、
当事者になってからでは遅すぎることもあります。

これからも勉強させていただきます。
ありがとうございました。

ミミオ

| ミミオ | 2008/09/15 20:00 | URL | ≫ EDIT















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