敬老学のススメ

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介護事業は慈善事業ではない

■介護職員の給与は低すぎる

介護職員の給与は、低すぎると思っています。
事業責任者という、払う立場であった私が、そう思うのだから間違いないでしょう。

もちろん、給料を払う気になれない、とんでもないヤツというのはどこの世界にもいるもんでして、そういうのを除いて考えたとき、それでも低すぎることを問題視したい。

そもそも、老人介護施設で、夜勤を平均5回/月を行いながら、変則的な勤務シフトで年間所得が税込み300万円というのは、おかしくないだろうか。



施設介護事業は、国家資格である介護の資格を取り、料金設定や人員配置については県に申請し、申請どおりに運営されているかどうかのチェックを随時受ける、きわめて自由度のない事業です。

介護事業は、弱者の力になりたいという介護者の善意・好意・ボランティア精神によっかかって、かろうじて成り立っているのだと思います。 だからといって、そこで働く人たちが、霞を食って生きているわけではないし、家族もあり、生活があるわけです。

コムスンの経営者のように、介護を金儲けだけの道具として考えて、虚偽の請求をあげるような犯罪者(その異常さに感づいていたはずなのに放置した監督責任はとわれていません)。あのようなバブリーなことは考えませんが、他の仕事と同程度の給与を払っても成り立つくらいの事業モデルにならないと駄目だと思います。

施設介護にしても、在宅介護にしても、事業モデルとして厚生労働省で試算してみてもらいたい。介護事業が成り立つかどうか、責任の半分は行政のシステム設計にあります。

結婚して、実家を出たいから、介護の仕事を辞めて別の仕事につくという職員を何人も見てきました。ケアマネをとったり、ホーム長などを目指したりしても、他業種に比べたら、30%低い給与に甘んじています。

■待遇改善できるのか?

施設介護事業の50%は人件費です。 また、施設介護事業売上の50%が介護保険からの給付、残りの50%は、利用者からです。

すると、明白なのは、人件費以外のコストを削減するか、介護保険給付をあげてもらうか、利用者からの自費を値上げするか、3つしか選択肢はありません。

人件費以外のコスト削減で考えられるのは、施設でかかる経費の節約。水道光熱費や通信費のせつやく、職員募集等の広告宣伝費の節約です。ここは、現場との連携強化の上で、工夫すれば、5%くらいは、何とかなります。これを、年末賞与に振り向けて、職員に喜んでもらい、知り合いをつれてくるような社内キャンペーンを行い、さらに、求人広告の削減を行いました。

こういうことで、平均300万円の給与を330万円にすることは、努力次第で可能かもしれません。
わたしはそういうことをやってきました。

■利用料を値上げした

しかし、400万円にすることは、節約だけでは不可能。 介護給付のアップと、値上げしかありませんが、値上げにブレーキをかけるのが、県と市の介護行政なんです。

給付のアップは、国レベルの見直しが来年以降に行われるかもしれないのですが、事業者が届出をすればいいはずの値上げがとてもとても難しいんです。

県に相談に行くと、市の介護保険課に相談に行け、という。
市に行くと、値上げせざるを得ない背景をわかりやすく文書にして提出せよという。

優秀な職員を集め、定着してもらうために、業界で一番の給料を払いたいから値上げをする、ということが、どうしても理解できないという。

これまでは、この給与で人が集まっていたではないか、という。
利用者だって喜ばないだろう、という。

結局あれやこれやのやり取りがあって、諸物価高騰による施設経営圧迫を無理やり計算して表現しましたが、釈然としませんでしたね。 なんで、ショートステイの送迎自費の料金表を、よそと横並びにしなくてはならないのか、レクリエーションの実費を100円程度に抑えなくてはならないのか、理解不能です。

ただ、あまりに逆らうと、監査のときに、なきたくなるほど厭味なチェックをくらうのがわかっているから、泣き寝入りせざるを得ません。

行政は、こういうときには利用者本位の姿勢に立ちます。 ということは、職員の給与アップの抵抗勢力です。 

利用者家族から、値上げの説明に納得できなかったが、十分な説明を懇談会でしてもらえなかったという苦情が、なぜか市に出され、その対応にもずいぶん振り回されたことがあります。 そういうことに、ホーム長や事業責任者が振り回されるのも、無駄な経費なのになあ。


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