敬老学のススメ

健康的な食事について、ストレス対応、介護業界のドタバタ思い出話など、話題満載。カテゴリーから選んでどこからでもお読みください。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

ショートステイにみる介護保険制度の矛盾

siroiratai.jpg

あー、昨日はビックリしました。

福田総理の辞任です。
みんながこんな辞め方をしたら、介護事業だったらなりたたないですからね。

老人ホームで、ホーム長がこんな辞め方を二人続けてやったら、監督官庁からマークされることは必至ですね。
そんなことを思ってみてました。

政府には、監督官庁がないのかなあ・・・・・・

私たちが、投票に行って、高い投票率をたたき出すことが必要なんだと思います。
やれやれ・・・・・・


話を本題の、ショートステイに進めます。

自宅で家族介護をしていると、24時間365日、気の休まる日はありません。

夜に何度も起こされると、いくら愛情があっても、介護者はへとへとになります。

睡眠時間を削られることがどれほどつらいことか・・・・それは、介護されるほうもわかっていたりします。

こういうときに、ほんの数日でも、介護施設が預かってくれれば、家族の疲労がかなり緩和されます。

家族にとって、貴重な休日が得られるのです。
これがショートステイです。

そんな便利なショートステイなのに、使いたいと思ったときに使うことができなくなってるんです。
それなのに、何ヶ月も、老人ホームに入居してるみたいに「住んでいる」人がいるんです。

なぜこういうことになるのでしょうか?






ショートステイをとりまく、大変な運営の一端をお話したいと思います。

私は、ショートステイに短期に人が入れ替わるということが、現場に与える業務量の増加を十分に予測することに失敗しました。その結果、スタッフたちが悲鳴を上げるような業務量となり、相談員や看護士が次々に辞めていくという事態に陥りました。




■だましてつれてきてはいけないよ

数日間の検査入院だと、だましてつれてこられた利用者さんがいました。

いつ、検査なの? 
とヘルパーさんに質問したところ、ヘルパーさんは正直に
「ここは病院ではない、老人ホームのショートステイといって、ね・・・・」
と説明したことがありました。

頭がかなりクリアな男性でした。この方は、嫁と息子に騙されたといって、大いに怒りました。
ま、それでもなだめすかして、一週間、いてもらいましたが
「本当に家に戻れるんだろうな」
と何度も息子さんに念押しをしていました。

しかしこういう嘘をついてつれてくるケースは稀です。
多くは、夜、何度も家族を起こすのは申し訳ないと思う遠慮もあるのか、ご本人から申し出があり、「この日に迎えに来るからね、ここでは夜中でも遠慮なくヘルパーさんを呼んでいいのよ、何でもいってちょうだい、」
というやりとりがあり、ショートステイの利用者デビューします。


■なぜ施設側はミドルを望むのか

ショートステイは文字通り、数日から数週間の利用が原則です。
老人ホームに短期間、介護保険で入ることが出来、期日後はまた自宅に戻るということになっています。

新しい場所で数日暮らすというのは、出張のビジネスマンではなく、あの、取り扱いに難しい「じーちゃん、ばーちゃん」なわけです。

まず、入る時の説明、打ち合わせが一苦労です。
この苦労自体は、施設の責任者としては苦痛でもなんでもないのですが、とにかく一時間以上かかりますから、初めての方が一ヶ月に何人も来ると、非常に大変なのです。

施設側が、リピーターを優先し、さらにこれから述べるショートロング(ミドル)を好むのは、この最初の馴れが大変だからです。

もう一つは、経営的なものです。

細切れに利用されるとどうしても利用者がいない日が出ますが、ミドルの利用なら稼働率が100%です。
稼働率90%と100%では、売上金額は、当然10%違います。ところが、今10%利益が出ているショートステイって、ないと思います。
ということは、ミドルを厳格に取り締まると、ショートステイ事業に取り組む事業者はいなくなるということになります。



■ショートステイを利用する

介護保険の点数の範囲内で、利用しますが、利用限度を超えると超えた分は自費になります。
プラス一万円くらいではないかと思います。

保険点数限度までショートステイを使い、残った数日は自費でそこに「宿泊」するようにしたら、あたかも老人ホームに入居したかのように、ずっとその部屋とベッドを使い続けられることになります。

これは、ショートステイの本来の目的とは異なりますが、こういう利用の人が多いのです。

なぜ、そういう、目的とは異なる使われ方をするかというと、

・ショートステイの利用は、利用者自身が、他人による介護を受け入れているので、老人ホーム入居とほぼ同じでも違和感がない。

・家族から見ると、肉体的に圧倒的に楽。しかも、在宅介護の方が、施設介護よりも保険の給付が手厚く、それをまるごと使うことができるから、老人ホームに入居するよりも料金は安く抑えられる。

・受け入れ側の理由。ショートステイの本来の目的のように、本当に数日の利用だけになると、膨大な数の利用者の延べ数になるが、職員の把握能力を超える。

ショートステイは、短期の利用者の事故が非常に多いのです(転倒、誤薬、行方不明、職員への暴行、設備破壊、物品紛失・・・・)

このため、一ヶ月のうち、一日だけ自宅に帰ったようにして(記録上だけのこと)、実際には、ずーっとショートステイを利用し続けることが発生します。

これは、本人、家族、ケアマネ、施設、の四者の協力があって成り立つフォーメーションです。
さらに言えば、市の介護保険課の、お目こぼしが、不可欠です。

その結果、本当に介護者がふらふらになって、一週間ショートステイで受け入れて欲しい、とおもっても、早めの対応が困難な現状があります。


■今ショートステイ利用を思い立ったらいつから利用できるか

たとえば、今日、9月2日に、
「いつでもいいから一週間預かって欲しい」
と思ったら・・・・・?

ケアマネにその旨を伝え、プランを作ってもらいます。

ケアマネは、受け入れ先をあたってくれますが、9月のプランはもう8月中に出来て、実行中ですから、受け入れ先が見つかったらプランの見直しです。

しかし、そうはなかなかならないのです。

ショートステイが容易には取れないからです。

今申し込んで、一ヵ月半後に利用できたらいいほうでしょうね。

半分以上が、ミドル利用者に占められているのですから。

9月の中旬に10月のケアプランが作られますが、そのときに、目途が立たなければ11月に期待するしかありません。
施設としても、毎月定期的にショートステイを利用してくれるのであれば、そちらを歓迎します。
だって、職員との信頼関係も出来上がっていて、手間がまったく違いますから。

そのため、急に数日頼めないか?と打診されたとき、たまたま、予定表を見ると1ベッド空いていたとしても、そこは、毎月○○さんが二週間利用するはずなので(常連だから)、施設はまずそちらに問い合わせをします。

そうでないと、○○さんの方だって、あてがはずれて、大変です。

私の経験で言うと、ショートステイが10床あるとして、そのうちの半分以上は、長期の利用者のはずです。
私たちはそういう利用を、ミドル(ショートではない)とか、ショートロングと呼んでいました。



■行政指導

ショートロングを続けていると、ケアマネが市から指導を受けることがあります。
ショートステイの利用は半月/月程度が望ましいとの指導です。

まったくそういわれずに一年以上も、「入居」している、ショート利用者もいますが、最近チェックが厳しいようです。
市によって対応が違います。

この対応については、市に問い合わせてはいけません。
建前しかかえってきませんから。

ケアマネに相談をするのが一番です。

使うほうの建前から言えば、
「保険の限度範囲内なら自由だろう」
ということになりますが、行政としては、
「ショートステイの趣旨に反した使い方をしているプランそのものに問題がある。」
というわけです。

ショートロングを成り立たせるためには、ケアマネの協力が必要ですから、ここに一言、チクリというのが一番効果的なのです。


ショートを利用したい市民から、文字通りのショートステイが取れないことの苦情が行くと、こういうことになります。



■ひとこと言いたい

でも、本当は、ショートステイにより、介護作業のある生活を余儀なくされる家族や身内の親族のために、国は慰労と癒しの時間を与えられるはずなんです。

そのためには、ショートステイに「入居」せざるを得ない人たちが、本来入居できるような、特別養護老人ホームや民間の有料老人ホームをもっと増やす必要があります。

介護保険が逼迫しているものだから、屁理屈をつけて、施設入居を抑えようとしていますが、本末転倒です。

在宅介護をスムーズに進めるためにも、本来のショートステイをもっと増やすこと、そのためには、ショートステイに対しての給付を増やし、その代りに、本来の趣旨とは異なる使い方に歯止めをかけ、そして、施設入居の受入数を増やす必要があると考えます。

ショートステイからみえる、介護保険制度の矛盾というのは、なぜそのようないびつな運用が行われるのかを国が見直せば解決できると思います。

施設介護と在宅介護の間で、ショートステイは崩壊しかけています。





がんばって書いたので、応援ポチをお願いします
(↓)

ブログランキング・にほんブログ村へ



ときどき一位になることがあります 
応援ありがとうございます



でんのら">情報ショップに関連情報の資料請求サイトをまとめました(click)でんのら






スポンサーサイト

| ショートステイの現実 | 08:30 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

いわゆるロングショートっすねえ。

ショートステイを継続利用…。法律のグレーゾーンといえど、現状としてはかなり多いロングショート。なんの為のショートステイなんでしょうかねえ。

うちのブログに訪問&コメントありがとうございました。
ちなみにうちの20床のショートのうち1名だけ、継続ショートデス。ひどいとこなんかは20床全部っちゅうとこも聞いたことあります。

なんかへんですよね。

またおじゃまします。

| だいちゃん | 2008/09/02 22:49 | URL |

No title

だいちゃん ようこそです。

何のためのショートステイって、有料老人ホームの入居希望者がたくさんいるのに、行政が、施設を作らせないうえに、医療保険の改悪で、入院患者を追い出すからショートステイが老人ホームのように使われるんですよね。

お宅では継続ショートっていうんですね。これははじめて聞きましたが、うまいこといいますね。 ぼくが責任者やってたときは18床全部になりましたよ。それでも、みんな二三ヶ月で入れ替わるので(市がときどきにらむ)、現場は大変でした。

もし、18床全部が一週間くらいで入れ替わるとしたらww、想像できません。

そんな、事業、成り立たないから、しません。

あ、それが、ショートステイ不足の原因だな・・・・・・ん、悪いのは、やらない事業者でしょうか?

いやいや、やれば必ず人件費で赤字になりますね。給料ダウンですね。それで働いてくれますか? ということを考えると、どうも、なりたたないのですね。

介護保険と医療保険の一元化を!

| 八歩 | 2008/09/03 00:44 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://happokenkousyoku.blog36.fc2.com/tb.php/61-5e5f0271

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。